• いろいろな武器があったら、
    いろいろな戦い方ができる

  • 1830年、自由と独立の国、アメリカで生まれ、アメリカ最古のアウトドアブランドとして歴史を作り続けるWOOLRICHのパイオニアスピリットは、ジャンルにとらわれず活動し、人生を切り拓いている魅力的なキーパーソンの生き方と重なる部分も多い。彼らへのインタビューを通し、自分らしく自由な生き方とその魅力について考えを深めていく特別連載企画。第4弾となる今回は世界的ダンサーであり、近年は女優としても活躍する菅原小春の登場。自宅で語られた飾らない言葉の数々は、私たちに確かな刺激を与えてくれるはず。

  • ―ウールリッチはバッファローチェックを生み出したブランドですが、バッファローチェックについてどんなイメージを持っていましたか?

    私の父は縫製の仕事をしていたんですが、父は仕事をするとき、毎日必ず赤いバッファローチェックのシャツをハイウエストのデニムにタックインして着ていたんです。だから私にとってバッファローチェックは父の制服というイメージ。シャツって襟があって、ボタンを閉めて、パンツに入れる作業もある。クラシックですよね。Tシャツほど崩してはいないけど、チェックだからカジュアルだし、ワイシャツほどしっかりはしていないけど、きっちりしている。正装であり、日常の服でもあると思います。

  • ―今日着たシャツの感想を教えてください

    ウーリーですよね。やっぱり温めてくれちゃう(笑)。季節関係なく自然な温かみを感じますよね。チェックを着ると、やはり父を感じます。ハイウエストでブーツを履いて着たいですね。

    ―ウールリッチはアメリカ最古のアウトドアブランドでもあるのですが、アメリカといえば菅原さんはLAに留学されていましたね。留学の場所としてLAを選んだのはなぜですか?

    単純に好きなダンサーがLA出身の人が多かったんです。「この人たちに学ばないといけない」という直感で行きました。最初はまったく英語を話せなかったんですが、喋れなくてもダンスで良いムーブを出したらアメリカの人は「イエス」と言ってくれる。その感動は大きかったですね。もちろんシビアなところもあるけど、ある意味それが“自由”であるということ。日本ではあまりない表現に対するオープンなスタンスが言葉が通じなくても大丈夫なんだという自信につながった。ネガティブなことがあっても“ダンスで見返してやればいいんだ”と思えたのは良かったですね。

  • ―菅原さんはダンス以外に女優として演技をするなど、様々なことにチャレンジされていますが、そのモチベーションはどこにあるのでしょうか

    私は根本的に、“生きる=ダンス”なのですが、人間はずっと同じことをし続けるのは無理だと思ってるんです。私はダンスという武器だけで世の中に出た人間ですが、それで傷つくこともあった。“辞めたい”と思った時期もあったんです。でもそう思うのはダンスしかしていなかったから。いろいろな武器があったら、いろいろな戦い方ができる。ダンスを練習しているだけじゃダンスは上手くはならない。そう気づいてからはいろいろなことにチャレンジするようにしています。例えば演技に関しても、私はプロではなくよそ者だからうまくできるはずもないけど、それが自分の表現の幅を広げていくチャンスになるなら断る理由もない。いろいろな引き出しが自分の中にあった方がいいし、それが自分が生きることにとって、ダンスにとっていいことなんじゃないかなと思っているんです。結局全部ダンスにつながっていくんですよね。

  • ―生き方がすごくパワフルでポジティブですよね

    ポジティブで自分に自信を持って、正直に生きていると、いろいろなチャンスが降りてくるし、そのチャンスにすぐ反応して、正直な表現ができるようになってくるんです。正直な表現者って少ないんですよ。大人になったら嘘をつかないと上手く生きていけないから。でもそんなことを思っていても仕方がない。私がポジティブになって、極めていけばいいだけ。いろんなチャレンジをしてしっかり自分の魂を燃やして、ダンスで表現できればと思っています。

    モデル着⽤:FLANNEL CLASSIC SHIRT ¥28,000
    *価格は税抜き表記です

  • 菅原小春 92年生まれ。10歳よりダンスをはじめ、高校卒業後にLAに単身留学。全身で表現される独創的で情熱的なダンスは世界中から評価が高く、スティービー・ワンダー、リアーナ、三浦大知、米津玄師などのアーティストとの共演経験を持つ。近年は女優として、舞台、ドラマでも活躍し、表現の幅を広げている。